「本線」という名の元に⑮ 舎熊
2017-11-30

先述通り、国鉄時代は礼受と共に留萌~増毛間の中間駅として活躍したが、JR化後の仮乗降場の駅昇格ブームと貨車駅化ブームに乗り、国鉄時代の風格がやや薄れたイメージのある舎熊である。とは個人的な見解であるが、ホームは国道沿いのやや盛り土的な所にある。留萌から増毛まで、海岸沿いに断続的に続く集落に寄り添うようレールが敷かれているが、その集落の中に駅はある。と言っても廃止されてしまったので、現在は転換バスが旧駅前の国道沿いにバス停を設置している。
私が訪問した6月はいいとして、特に冬期には予定通りしっかりとバスが運転されるかと心配してしまうロケーションなので、出来れば鉄道に頑張ってもらいたかった。日本海の荒波と強い風を受け、季節によってはある意味シリアスな部分もあるが、やはり列車の存在は実に心強かったであろう。そしていずれ深川~留萌間も転換されてしまおうが、正直なところ、その日が永遠に来てほしくない気持ちである。



舎熊もご覧の通り貨車駅であった。正確には「車掌車」であるが、恐らくここ10年の間に塗装し直している事であろう。まだまだ現役感たっぷりであるが・・・




そしてホーム・・・は既に一般には開放されていない状態であった。もちろん表記に従って中には入らず、精一杯の現状を確認させていただいた。


そう、これが現実。廃止路線撤去とは起点や終点の駅または途中駅などから順番に進めていくものかと思っていたら、意外や意外、ほぼ全ての駅で同時進行で行われていた。私の訪問した2017年6月でこの状態であるから、今ころはもう跡形もないかも知れない。

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コメント
ダイヤモンド☆トナカイ様
にわか者様
コメントありがとうございます。
三江線とは!何度訪れても飽きない物件ですよね。まるでドリフターズのコントのように、何度観ても飽きない、みたいな。特に三江線なら四季によってもカラーが違うので、現役時代の訪問は貴重だと思います。
私の場合の三江線は、つい最近まで全くのノーマークだったんですよ。近隣の木次線や芸備線に比べて比較的新しいせいか、何となくローカル線的な哀愁みたいなものをあまり感じなかったのでしょう。勿論現在の位置付けは説明するまでもないですが、貴重なローカル線がどんどんフェードアウトしていくのはやはり寂しいですね。特に我々は国鉄時代から鉄道を知っている訳ですから。
三江線とは!何度訪れても飽きない物件ですよね。まるでドリフターズのコントのように、何度観ても飽きない、みたいな。特に三江線なら四季によってもカラーが違うので、現役時代の訪問は貴重だと思います。
私の場合の三江線は、つい最近まで全くのノーマークだったんですよ。近隣の木次線や芸備線に比べて比較的新しいせいか、何となくローカル線的な哀愁みたいなものをあまり感じなかったのでしょう。勿論現在の位置付けは説明するまでもないですが、貴重なローカル線がどんどんフェードアウトしていくのはやはり寂しいですね。特に我々は国鉄時代から鉄道を知っている訳ですから。
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大きな銀杏の木がきれいに色づいていました。
当日は宇津井駅のライトアップの日だったのですが・・・
私は翌日が仕事でして・・・
泣く泣く帰路についた次第です・・・