エキサイトシリーズ⑥ お馴染みの糠南
2018-03-25

先日、神奈川県の某FM局のラジオ番組を聴いていたら川崎市長が出演されていた。私は途中から番組を聴いたが、やたら市の様子や情勢など詳しく、細かな工事の費用まで知っていたので最初は誰だかわからず何の専門家がゲストかと思ったら市長だったのだ。私が関心を持ったのが武蔵小杉(「ケイン」でもなければ「ショー」でもない!)の現状報告であった。武蔵小杉といえば近年に横須賀線の駅ができて益々の飛躍の場となっているが、市長によると、特に横須賀線の駅が大変らしい。というか、市長が改めていうまでもなく現在の武蔵小杉は乗り換え客などで特に朝の通勤ラッシュ時にはホーム等に利用客がごった返す程なのは周知の通りである。


早速お馴染みの「待合室」。恐らく2名も入室すれば満員御礼であろう。中には「冬道具」が装備されているが、私の訪問は初夏であったので冬眠状態、いや夏眠状態であった。そして角度を変えて待合室を見ると・・・かなりのデンジャラスゾーンとなっていた。




ホーム幅員狭っ!国鉄時代は仮乗降場であったので、私はある意味未知の世界であった。近年に秘境駅としてクローズアップされ頭角を現すが、今や誰もが認める秘境駅となった。ただ、知名度的にはマニアックな部類になろう。
そしてホームドアを設置するという話になり「○○円かかりましたから」と具体的な数値を述べたが、ホームドアだけでそんなにかかるのかと、改めて鉄道の偉大さを知った。
そして「覇魂」こと番組担当の某アナウンサーが「横浜駅は年がら年中工事してますからね。いつになったら終わるのでしょうか」と、実に的を射た発言というか、いかにも的な発言があった。私は車中ながら大きく首を縦に振りながら某アナウンサーと気持ちがひとつになった。「そうだよなぁ~、自分が生まれて物心ついた時からずっと工事やってるもんなぁ~」と。改良に次ぐ改良で、果して完成形はあるのか?と以前から思っていたが・・・








ご覧の通り、現在の糠南は駅の存在意義を疑われても仕方がない風景である。現在、後に紹介する南幌延とともに存続問題が浮上。というより、ある意味この地にレールが敷かれていること自体、現在は奇跡であろう。
そんな都会の情勢などどこ吹く風?の佇まいの糠南であるが、特急列車はおろか、普通列車さえ通過してしまう。某秘境駅訪問家の評価も高いほどにその駅の特性が瞬時にお分かりになろう。お馴染みの待合室は「冬の道具」の置き場も兼ねている。というよりそちらの方がメインで、利用者はそちらを「お借りしている」と考えた方がいいのかも知れない。増してやホームドアなど全く無縁の世界であろう。当然ながら主要道路から外れ、いっそ秘境的な部分を醸し出すが、意外にも付近に民家は点在する。そして驚きなのは外から見ると待合室が中に浮いた状態のような雰囲気で、ある意味秘境駅七不思議的なオーラを放っている。


現在の利用者は、ある資料によると一日平均0.0人。つまり利用されていないという事になる!かつて私がある資料で石北本線の天幕や中越などの晩年の利用者数を見てびっくりしたのを思い出した。
ただ、前回の訪問は特急列車で通過しただけだったが、今回はレンタカーにてじっくり訪問できた。「秘境駅」といわれて久しいが、そんな秘境駅にもちゃんとした舗装道路が駅まで案内してくれる。周囲は草原や畑的風景になっているが、当然ながら冬季は銀世界一色となる。典型的な北海道仕様の駅であるが、かつて「仮」であった関係から私は最近になって馴染みのある駅とないった。

開業してからしばらくは仮乗降場であったので、日の目を見たのはここ30年くらいである。といっても既にもう30年も経っている。であるが、現在は存続問題で揺れているとは何とも因果なものだ。
ただ、近年では某秘境駅訪問家の登場により、ある意味かなりメジャーな印象の糠南である。駅事情は逆に皆様の方が情報をお持ちであろう。であるが、やはりそういった「公の場」に出てくるくらいだからやはりそれなりに風格が違う気がする。クイズダービーで例えるなら、なんとなく竹下景子のような存在であろうか。そんな堂々とした駅に思えてならなかった。

さて、次の雄信内に向かおう。冒頭の駅名標には雄信内の部分のみ新しい。つまりそれはかつては違った駅が記されていた事を意味するが、こうして既存の駅が次々と消えていくのは近年では通常の風景になってしまった。
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コメント
ダイヤモンド☆トナカイ様
にわか者様
コメントありがとうございます。
ホーム幅、かなり狭いですよ❗
確かに利用者は僅少かも知れませんが、もう少し幅が無いとかなりデインジャラスですよね。
いや、そういえば松山市電のホーム幅はもっと狭かった記憶なのでかなりスリリングな印象でした。
もっと言ってしまえば岡山市電の一部の電停などはホームすら無い状態で、架線のところに「小橋」って電停名が表示されていて、安全地帯が超狭スペースであるだけでした。
そう考えるとこの糠南はある意味恵まれた環境にあるのかも知れませんね。
ホーム幅、かなり狭いですよ❗
確かに利用者は僅少かも知れませんが、もう少し幅が無いとかなりデインジャラスですよね。
いや、そういえば松山市電のホーム幅はもっと狭かった記憶なのでかなりスリリングな印象でした。
もっと言ってしまえば岡山市電の一部の電停などはホームすら無い状態で、架線のところに「小橋」って電停名が表示されていて、安全地帯が超狭スペースであるだけでした。
そう考えるとこの糠南はある意味恵まれた環境にあるのかも知れませんね。
ダイヤモンド☆トナカイ様
またまたご無沙汰してしまいました(汗)
私は旧国鉄とJR以外は守備範囲外ですので、松山市電のホームは存じ上げておらず恐縮ですが、私の地元の豊橋鉄道の路面電車にも独立したホームがなく、安全地帯のみの超激細の箇所がありますよ!
白糠線には間に合いませんでしたが、豊橋鉄道の柳生橋支線にはテツな父親のおかげで、乗車することができました。
私は旧国鉄とJR以外は守備範囲外ですので、松山市電のホームは存じ上げておらず恐縮ですが、私の地元の豊橋鉄道の路面電車にも独立したホームがなく、安全地帯のみの超激細の箇所がありますよ!
白糠線には間に合いませんでしたが、豊橋鉄道の柳生橋支線にはテツな父親のおかげで、乗車することができました。
にわか者様
コメントありがとうございます。
柳生橋支線❗激渋ですね!
豊橋鉄道は夜の10時くらいの制覇だったので景色とか全く堪能できなかった印象です。路面電車も最終近くで乗れるのか不安になったイメージが強く、ハラハラドキドキの訪問でした。確かに路面電車は一部に激狭な安全地帯のみの電停がありますよね。そんなスペースで本当に「安全」なのか?と思ってしまうくらいのスペースですが、それでも利用者にとってみたら貴重な足となることでしょう。
そう考えるとこの糠南はかなり贅沢かも知れません❗
柳生橋支線❗激渋ですね!
豊橋鉄道は夜の10時くらいの制覇だったので景色とか全く堪能できなかった印象です。路面電車も最終近くで乗れるのか不安になったイメージが強く、ハラハラドキドキの訪問でした。確かに路面電車は一部に激狭な安全地帯のみの電停がありますよね。そんなスペースで本当に「安全」なのか?と思ってしまうくらいのスペースですが、それでも利用者にとってみたら貴重な足となることでしょう。
そう考えるとこの糠南はかなり贅沢かも知れません❗
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これぞ仮乗降場の姿ですね!
この画像を拝見し、おわかりいただけたと思う。
このような危険なホームにこそ、ホームドアが必要であると思われるのだが・・・
まさかJR北海道は、このような狭いホームでの乗客の危機管理を無視しているとでも言うのだろうか・・・