チャンピオンカーニバル⑨ 最果ての地、稚内
2018-06-05

宗谷本線の終点であり、そして日本の鉄道路線の最北の地でもある稚内。かねてからゆっくりと訪問したいと思っていたが、今回でその思いが叶ったという事である。できれば国鉄時代に来たかったがその夢は叶わず、現在のスリムになった稚内の訪問となった。今回はレンタカーにての訪問であったが、前回は「スーパー宗谷」での訪問であり、まだ2番線が健在のころであった。













生まれ変わった稚内駅舎。国鉄時代よりかなり機能的になった現在の駅舎。構内側線も最低限にされ駅に隣接する道の駅とも行来が便利になり、それこそ観光の拠点となった。
それでも国鉄時代に比べたらかなり側線が撤去されてしまっていたのでスッキリ感を否定できなかった。初めての訪問なのに違和感を感じたのは、昔からのよく稚内の姿を鉄道誌等でいつも見ていたからであろう。現在では駅舎も建て替えられ、寸断されていた旧駅舎側と道の駅側との行き来が便利になった。その道の駅のある場所はかつて貨物側線や機回し線など多くの線路が張り巡らされていた。つまり、まだSL時代の、もっと言えばサハリンへの連絡駅的な名残を残す貴重な存在でもあった。




隣接する道の駅はかつて多くの側線があった場所である。何となく当時の面影が見え隠れするような敷地内であるが、しきりに観光バスも入れ替わりに到着し、盛況の雰囲気が伝わってきた。ただ、肝心の「駅」の方は減少傾向が続いており、せっかくリニューアルしたのにやや持て余し気味の印象であった。
現在はモダンな駅舎に生まれかわり、そして観光の拠点としての機能的な部分も兼ね備えるようになった。残念なのは旅客ホームが棒線化された事であるが、鉄道設備的な事は「南」に任せ、自らは旅客に全うする姿の方がある意味自然かも知れない。
そういえばかつて、私が国鉄時代に「いい旅チャレンジ20000km」に参加している時、当然ながら北海道制覇も目論んだ。たが、計画段階で天北線と宗谷本線の乗り換えで稚内においてタイミングの良かった乗り換えが設定されていた記憶は薄い。特に天北線下り最終列車で稚内に向かうと隣の南稚内で上り「利尻」と列車交換するため稚内にはたどり着けなかった。また、下り「利尻」を音威子府で降り天北線と興浜北線を乗り継ぎ稚内に着くと、乗り換える宗谷本線の列車はなんと3時間近くの待ち時間が発生した!当時の私はこの待ち時間がどうも気に入らなかった。今の私なら素直に受入れ周辺散策や朝食などの時間に充てたであろうが、当時は駅前にそのようなお店があるかも知らなかったし、増してインターネットの時代ではなかったので調べる手段が狭かった。




お馴染みサハリンへの連絡口風景。稚内についてはこの風景無しでは語れないであろう。サハリンでは現在でも当時の鉄道風景の名残が随所に残っているらしい。
それでも3時間近く待てば宗谷本線上りは旧型客車の普通列車で、美深では美幸線との接続が良かった。
結局、当時の北海道行は1983年10月の白糠線への旅以外で訪問することができなく残念であり、当時の北海道国鉄全線制覇の計画は全てお蔵入りになってしまった。
であるが、確かに御蔵入りになり行く事は出来なかったが、今こうして宗谷本線の今を体験・体感出来るだけでも私はある意味幸せなのかも知れない。北の最果ての地は、そんな私の心中を察していたかのように、しっかりと現在の姿を私に見せつけてくれた。「これが今の稚内だよ!」と・・・

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コメント
ダイヤモンド☆トナカイ様
にわか者様
コメントありがとうございます。
最近駅舎他の設備を改装した稚内ですが、機能的にはかつてより格段に便利になりました。かつては道の駅に行くのに駅舎を出てから大廻りしなければならなかったのですが、現在はご覧のように道の駅直結です。
あえてホームの写真は掲載しなかったのですが、現在は棒線化されてしまいかなりスリムになってしまいました。2009年に初訪しましたが、その時は改装前でしたので2本の列車が発着できましたが、すでにかつての側線は道の駅に変わってしまって往年の姿は無かったです。
廃止が囁かれている宗谷本線末端区間ですが、このタイミングで駅舎を改装したのは恐らく将来的に道の駅の一部に組み込んでしまう構想があるのでしょう。
因みに「平戸」はかつて「男はつらいよ」のロケで中村雅俊演じる「ワットくん」が有名になりましたね。平戸口駅が出てきた記憶は無いのですが、三セクとはいえ現在まで松浦線が残っているのはある意味奇蹟かも知れませんね。
最近駅舎他の設備を改装した稚内ですが、機能的にはかつてより格段に便利になりました。かつては道の駅に行くのに駅舎を出てから大廻りしなければならなかったのですが、現在はご覧のように道の駅直結です。
あえてホームの写真は掲載しなかったのですが、現在は棒線化されてしまいかなりスリムになってしまいました。2009年に初訪しましたが、その時は改装前でしたので2本の列車が発着できましたが、すでにかつての側線は道の駅に変わってしまって往年の姿は無かったです。
廃止が囁かれている宗谷本線末端区間ですが、このタイミングで駅舎を改装したのは恐らく将来的に道の駅の一部に組み込んでしまう構想があるのでしょう。
因みに「平戸」はかつて「男はつらいよ」のロケで中村雅俊演じる「ワットくん」が有名になりましたね。平戸口駅が出てきた記憶は無いのですが、三セクとはいえ現在まで松浦線が残っているのはある意味奇蹟かも知れませんね。
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私は南下より、北上が好きです。
西大山よりも稚内!
西大山が終点でしたら、まだ魅力があるのですが、途中駅というのが私にとってはマイナスですね・・・
最南端の先に線路が続いているなんて・・・
ついでに言いますと、東根室、平戸口しかり・・・
平戸口にいたっては、三セク化され駅名も変わってしまった・・・
やはり最果ての駅=稚内ですね!
とは言え・・・
これが稚内駅???
私の記憶と全然違う・・・
もう旅情のかけらもない・・・