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鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

サマーアクションシリーズ ・1983年東北の旅。もっと細かくリメイク版⑱

急行「むつ」で21時00分青森に着いた私は事前に定めておいた銭湯に向かった。銭湯は栄えている方の東口ではなく、長い跨線橋を渡った西口にあった。連絡船の桟橋がすぐ近くにありドデカイ連絡船が目の前にいる。出港時間が近づいたのか、物凄い大音量の汽笛が「ボーッ!」となった。私は一瞬跳び跳ねてしまったが、それくらいビックリの大音量。胸元にずしりと低音が響き渡る。そんな風情溢れる港街の片隅に銭湯はあった。
番台に座る女将に「何時までですか?」と聞くとさりげなく「10時までですよ」と言われ事態が一転。「いや、もう30分もないよ!ヤバイよヤバイよ!」私は即行「銭湯体制」に入った。せっかく12時まで時間があるのにゆっくり入れないじゃん?ま、でも風呂に入れるだけいいか。私は大きな荷物を女将に預け一気に入浴を済ませた。

Hakkoda-maru_zenkei.jpg
画像はウィキより、若いレールファンには馴染みが無いと思われる青函連絡船「八甲田丸」。写真は保存されている現在の姿であるが、私は現役時代に中学生の時に乗船したのが最初で最後である。つい最近まで活躍していた急行「はまなす」では「のびのびカーペット」として連絡船の桟敷席をイメージした車両があった。特に深夜の時間帯に運航されたいた連絡船では足を伸ばして仮眠できたので大変重宝した。

10時ジャストに銭湯を出た私は青森駅に10時20分頃に着いた。急行「八甲田」の出発まで約1時間半ある。1時間半もどうしよう・・・でも青森なら夜行列車や特急列車達が頻繁にやって来るはずなので退屈はしないだろう。私はそう考え八甲田が入線してくるホームのベンチに座っていると・・・10時半に急行「八甲田」が入線してきたのであった!発車は翌0時2分。なんと出発1時間半前の入線だ。これはいい。座席選び放題!国鉄の思わぬサービスに私はただただ感謝するのみであった。
だが、勿論座席は確保できたがする事がない。盛岡で2時49分に下車する予定だから仮眠するか・・・寝られない。山田線や花輪線で散々寝たツケでも回ってきたか。それでも時間が経つにつれパラパラと車内に乗客が増えていく中、私は強引に仮眠した。
フルハウスにもならないまま定刻に発車した急行「八甲田」で私は仮眠らしき仮眠をとれないまま定刻の2時49分に着いた盛岡で下車した。そして折り返し上り急行「八甲田」を3時19分発で拾い未明の乗り換えをして4時52分着の八戸を目指す。しかし、我ながらよくこんな深夜から未明にかけての乗り換えを計画したものだ。更に計画だけでなく実行に移してしまうとは大したものだ。今振り返ってみるとなんて素晴らしいのだろう。そんな昔の自分にいささか拍手を送りたい気分になる。

img201.jpg
八戸で乗り換えの際に撮影した八戸に停車中の普通列車。といってもサボのドアップであるが、ご覧の通り旧型客車の普通列車はJR化後には完全に姿を消した。

深夜未明の乗り換えを繰返し八戸に着いた私は八戸線に乗り換える。八戸といえば個人的に少々蒼い思い出もあるが、ここは港街。いかやさばを初め多くの海産物が全国に発送される。だが、八戸市の中心部は八戸線に乗り本八戸まで行かなくてはならない。これは東北本線を敷設する際の歴史上に理由はあるが、本線の駅が市街地からやや距離があるのはある意味痛手だ。それでも八戸線が約1時間ヘッドでやって来るのだから不便ではなさそうだ。
であるが、本線にある八戸の駅前は意外にも静観としている。

img037.jpg
2011年に訪問の本八戸。下車はしなかったが、実は1987年に自家用車で訪問している。私の自宅から八戸までは高速を使ってなんと8時間半!途中、軽米辺りでは八戸自動車道がまだ暫定開業のため東北自動車道と繋がっておらず、一般道であった。

そんな八戸線に乗り久慈から普代を目指すが、本八戸はローカル線にある駅とは思えないほど立派な高架駅である。市街地が開け大きな商業施設も多数犇めくが、やはりこちらに本線の駅がないのはちょっと勿体ない印象である。
そしてその市街地は鮫まで続くが、鮫を過ぎるとようやくローカル線らしい風景となる。途中種差海岸付近ではうみねこの群が空を染め演歌チックな風景を醸し出すが、そんな風景を朝イチでタソガレている当時中学生の私はいかがなものか。
いささかセンチメンタルな中学生を乗せた列車は7時28分に久慈に到着した。

img036.jpg
こちらは1983年訪問時に撮影。八戸の市街地が鮫の辺りまで続く。八戸~鮫間は運転本数が多く、かなり便利に機能している。

久慈からは8時8分発の久慈線で普代へ向かう。前章でも話しているが、今回の旅は三陸鉄道開通前。列車は普代で行き止まりである。
さて普代からどうするか。八戸に戻る?いや、ここでも「ワイド」の特権をフルに活用する。周遊券には国鉄線の他に指定の国鉄バスも利用できる。そう、私はこの特権を使い国鉄バスで岩泉に抜ける作戦に出たのだ。といっても事前に計画してあった事なので何ら問題はない。当時は普代から先レールは無かったが、将来敷設予定の田老までと、途中の北山崎展望台から分岐して龍泉洞を通り岩泉まで国鉄バスが運転されていたのだ。勿論それを使わぬ手は無い。私は早速普代でバス停を目指したのであった。だがまたまたここでハプニングが起こってしまったのだ。


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コメント

ダイヤモンド☆トナカイ様

以前にもコメしたかもしれないですが・・・
あの頃、同業者に会いますと、撮影地や車両運用の情報よりも、まずは銭湯の情報交換でしたね(汗)
とにかく現地に行って見なければ、まったく情報のない時代でしたね。
何事もご自宅でネットでご検索あそばされるナウでヤングな方々には、想像できない世界かと・・・
それとJR最後の旧客は、和田岬でしたね。
違和感はありましたが、末期には撮影に行ってきましたよ(汗)
和田岬駅近くの可動橋(回転橋?)で撮ったのですが、ドア全開で乗客が立っている、国鉄時代のあの情景を髣髴とさせるシーンを撮影することができました。

にわか者様

コメントありがとうございます。

情報交換ですね、確かに。後述する男鹿線では終点の男鹿で駅員に銭湯情報を仕入れましたが、さすがにコインランドリーは無いといわれました。「ここは東京とちがうからねぇ」みたいな。てすが、男鹿で入る銭湯もなかなか風情があってよかったのですが、そのあとは計画段階から大曲で駅寝が待っていたので非常にメランコリーでした。

客車旅

深夜に急行から急行への乗り継ぎだなんて、今となってはある意味贅沢な旅ですよね。客車好きとしては、ぜひとも旧型客車が走っていた頃にタイムスリップしたい気分です。

wra様

コメントありがとうございます。

確かに、客車急行での深夜の乗り継ぎは今となってはかなり貴重な体験ですね。ですが、訪問当時はかなりハードでタイトなスケジュールでしたので、よく家出少年に間違えられず、深夜の盛岡や山形などですんなり乗り換え出来たなと今になって思います。

ですが、そのツケは昼下がりにやって来るもので、後述の花輪線などで顕著に現れてしまうのですが、いずれにしても、ある意味青春の1ページ的な思いだけでは語れない思い出ですね。

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プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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