TRYIN’ TO FIND MY WAY HOME ③
2019-01-20

早来は室蘭本線の複線区間にある。苫小牧へのアプローチに便利なため利用者は多いと思われるが、周囲はかなり自然が多く存在する。そしてここからは石勝線の西早来や東追分などの信号場に近い。
複線区間にあるため列車交換などの設備はないが、ホームは2本あり上り下りは別ホームに発着する。基本的に室蘭本線と並走する道路沿いにあるが、周囲はそれほど集落的要素は感じなかった。であるが、国道沿いのため車の行き来が頻繁で、列車野発着よりも賑やかであった。鉄道設備的にもかつての盛栄が不自然な空間から感じ取れるが、駅舎が建て替えられた今でも不思議と当時の盛栄が伝わって来るから不思議だ。複線区間も持て余しがもったいなく感じるのは既に何度も述べているが、やはりせっかく複線なのだから何とか活かしたい気持ちになる。
隣の追分は、鉄道の歴史の上においては新しい歴史の部類になるが、石勝線の南千歳~追分間が1981年に開通し一層鉄道の要所的要素が深まったが、利用者的には減少している。
私には全く伝説の部類になるが、ウィキによるとここから早来鉄道が分岐していたらしい。ナローゲージの、いわゆる軽便鉄道であり馬車軌道であったが、時代とともに「リバプールの風」となり現在に至っている。そんな名残もだだっ広い構内からいささか感じとる事もできなくもないが、やはり鉄道というひとつの時代が終焉した事実は否定できない。今も室蘭本線としてこの早来が生き残っているのはある意味奇跡かも知れない。


モダンな駅舎に改築された早来。周囲はそれなりに生活感があるが、駅はいつになくひっそりとしていた。


ウィキによると「サク・ルペシペ」(夏に越える沢道)が地名・駅名の由来らしいが「はやきた」と読ませるのは充てた漢字から由来する他に、宗谷本線の「咲来」と区別する意味も少なからずあったのかも知れない。







かなりムダに広い空間があるのは、旧・早来鉄道の名残の一部であろうか。駅舎側には集落がひしめくが、反対側ではある意味大自然的な風景であった。それは隣の遠浅も同様であった。

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