第三セクター「野岩鉄道」出発進行!③
2019-09-30

とうとう私の自家用車で男鹿高原に来てしまう時間が到来してしまった。開通前の仮称は「越路」といったが、鬼怒川公園駅から車で約一時間弱ほどかかる。実は男鹿高原に来る前に龍王峡と湯西川温泉を先に訪問している。そちらの紹介は後程にさせてもらうが、男鹿高原へのアプローチは私の想像を絶する秘境地帯であった。
鬼怒川方面からの会津若松方面に向う道は恐らく一本であると思われるが、その国道(県道?)を只管行くと、やがて周囲が木だらけの典型的な山岳地帯の風景になる。その道からナビの知らせによる男鹿高原につながる別れ道に入った途端にファンタジーな風景に変化する
・・・果たしてこの場所にいていいのであろうか・・・
次々に不安になりそうな風景が目に舞い込んで来るとやがて一気に周囲が開ける。そう、男鹿高原名物「ヘリポート」が目の前に舞い込んでくる。そしてその先には未舗装道路に寄り添うように男鹿高原駅入り口が顔を出すのであった。

国道から一本外れるとご覧の風景が舞い込んできた。この道は男鹿高原へ繋がる一本道として君臨しているが、緊急時のヘリポートへのアクセス道としても使用される。とは言えご覧の風景ではやや不安が・・・
駅前には車の駐車スペースは無く、少し先にすれ違い・Uターンスペースが出現し、駐車可能であろう佇まいであった。ただ、私が訪問したのは8月の上旬。秘境駅という事は、つまり大自然のナチュラルな空間に囲まれているという事だ。文明と呼ばれる空間はほぼ皆無に近い。すなわち、人間以外の生命体が数多く存在する事となる。しかも季節は8月。例年より遅い梅雨明けの知らせが届き、眠っていた小さな生命も待っていたかのように目を開きまほろばへと羽ばたくであろう。
そんな生命体のパラダイスにいきなり黒いボディのワンボックスが現れたら、小さな生命達は驚きを隠せず、中には我々を威嚇する者も現れよう。事実、私の車には無数の生命体が張り付いてくる。更に蜂的な飛生命が私を威嚇してくる。予め持っていた虫除けスプレーを最大限MAXに自身の身体へ噴射しながら車から駅ホームに向かった。


男鹿高原訪問前に湯西川温泉に訪問した。その時に男鹿高原の写真が展示されており「よし、今から覚悟を決めて・・・」と気合を入れた。そしてついに・・・本当に自家用車で男鹿高原に来てしまった!突然上司にいただいた夏休みに、私は無駄にする事なく秘境駅に時間を費やした。とは言うものの、秘境駅=野性的なイメージなため、軽々しく軽装備で訪問してはならない。実際に、私の訪問時も蜂、その他自然界の生物が私を威嚇してきた。
「秘境駅」とはどういう定義があるのかは別にして、間違いなくこの駅は秘境駅であろう。駅を降り道を歩いても文明的な物はほぼ無いし、国道に出てもそこから歩いて集落や文明的な何かにたどり着くには多大な時間を費やす事であろう。
why何故にこのような場所に旅客駅があるのか、その意図を野岩鉄道本社に問い合わせたいくらいの雰囲気を醸し出す。かつて大きな集落があったが水没により無くなったとか的な理由は皆無であろう。
まぁ、レールファンという者はそういう場所に好んでやって来るわけで、理由などは二の次であろう。ただ、安易にこのような場所にやって来ると大自然の威嚇が容赦ない。事前調査や防御対策をしっかりとしなければ自身の寿命を縮めかねない場面もあるかも知れない。









駅自体は普通の駅として何ら変わらない風景を醸し出すが、一歩外へ出ると・・・とんでも無い環境が我々を待っている。私は逆にそんな異次元的環境から駅に向かったため、ホームに降り立ったときは一種のオアシスに感じたほどであった。


だが・・・駅周辺には周知の通りこんな施設しかないなんて、何となく駅の存在意義が問われるよねっ!って改めて肌で実感する。ちなみに計画段階でこの駅の駅名は「越路」という仮称であった。

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