いつか、その日が来る日まで・・・③ 西様似
2020-03-05

様似のひとつ手前にある西様似であるが、かつては交換設備があった。しかしながら、運転本数の減少で交換設備が外されてしまった駅が多くある中、ここ西様似もそのひとつの内に入る。
静内から様似まで、かつては確かに交換設備を持つ駅は多くあったが、現在は、私の記憶だと本桐のみだと思う。本桐については後程紹介する予定であるが、何れにせよ鉄道が主役の時代ではない事を象徴しているような事象であろう。
そんな状況をかつて交換設備があったと感じさせる広い空間と北海道特有の文化であろうと錯覚をおこしてしまう雰囲気を感じさせる貨車駅舎が無言で語りかけている。






まずは駅舎から。「北海道特有の」と言っても過言ではない貨車駅舎の典型的な姿であるが、塗装が道路側とホーム側で異なる。
鉄道とは大量輸送というのが最大のメリットである。輸送する人や物が少なくなった時、その能力をもて余す事になるのは当然の事であろう。数値的には国鉄時代に比べ半分以下の輸送量しか無い日高本線。苫小牧~鵡川間を含め全線廃止の可能性も、将来的にあるであろう。




一見して島式ホームである事がわかる。ただ、片側は既にレールが無く地元の会社の敷地になっているようだ。しかし、レールがある側には列車は既にやって来ない状況である。
かつて島式ホームであったとすぐにわかるホームの横には大量の木材が並んでいた。もちろん、駅構内にあるからといって鉄道で輸送するわけでもなく、地元の会社が管理しているものであろう。そこに列車の通れるスペースは無く、そしてスペースのある側も既に列車はやって来ない。正式な「辞令」が出る前から既に「十勝三股状態」であるが、最近はこうした別れが地味に多くなってるように感じるのは気のせいか・・・

かつて島式ホームだった名残がここでも見られる。だが、将来的にも列車がやって来る事がないであろう。

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