白糠線 リメイク・アゲイン③
2020-02-05
弱冠中学生にして初めて青函連絡船にのり、そして初めて新鋭のキハ183系に乗車。さらに、今回白糠線と併せて訪問テーマでもあった開業してまだ間もない石勝線探索も慣行した。以前にも話したが、私が一番お気にいりの鉄道路線は石勝線だ。しかも新夕張~上落合の新線区間である。残念ながら白糠線には向かう道中は石勝線が夜の時間帯の訪問になってしまうが、翌日の白糠線制覇後は特急「おおぞら」で昼間の時間帯にじっくり観察できる。とりあえず私は札幌に向かい、今夜の宿となる急行「まりも」の夜行列車バージョンで白糠を目指した。もちろん自由席だ。
ある程度は予測していたが、白糠に到着すると同業者がやたらと下車した。夏休みでもない平日によくこれだけの人が集まるなと中学生ながらに関心していたが、逆に長期休暇ではないのによくこんな所に中学生がやって来たなどと周りから関心を持たれていたかも知れない。

札幌より夜行急行列車「まりも」で白糠に到着。途中、新得、帯広などで入場券を購入するため改札を出た。特に帯広は深夜未明の時間帯で全く人気がなかった記憶だ。新得では上下の「まりも」の列車交換風景が見られた。
白糠では約一時間の待ち合わせがあった。
白糠のホームにやって来た白糠線下り始発列車は釧路発の2両編成で、当時は知らなかったが急行「ノサップ」の合間に使用されている車両であった。もちろん白糠始発ではないため既に乗客はいたが、意外に座席が空いていたので終点の北進まで座ることができたのは嬉しかった。

こちらは白糠線制覇後再び白糠に戻ってきた時の風景である。やはり同業者ギャラリーが多数。このあとギャラリー達は帯広方面と釧路方面に別れたが、私は釧路に行き、折り返し特急「おおぞら」で札幌目指した。
さて、2両編成のDCは白糠を出ると早速右に折れる。白糠線とはもともと根室本線のバイパス的な役割をする路線の一部で白糠より北に向かい終点の北進より更に北へ進み螺湾を経て池北線(当時)の足寄に繋がる路線の一部であった。更に足寄より新得を結んで根室本線のバイパス的な役割をさせる予定であったが、沿線の人口や産業などがかなり乏しく、というより石炭産業も傾きを見せ始めていたし、そして、なんといっても帯広を通らないしバイパスさせる意味も薄いなどの理由から完全に頓挫したのであろう。もちろん森林資源や石炭などが豊富で、一時期は石炭を白糠線で運んだ時期もあり盛栄を迎えた時もあったが、石炭産業が衰退していく中、将来的に未来が見えない部分も感じていたはずだ。それでも北進まで開通させたのは、ある意味快挙である。もちろん、その裏には政治的駆け引きが見え隠れするが、全線開通から10年くらいで廃止になってしまうのだから、やはり現実は厳しいのであろう。

急行用の車両とはいえ、かなりお疲れの様子が伺えた。多分、白糠線の運用を終えたあと、釧路まで回送されて再び「ノサップ」として根室を目指す事であろう。
そんな大人の事情など全くわからないまま、というか、それより私はこの白糠線を廃止前に制覇するのが最大のテーマであり、ある意味人生をかけていた。1日3往復しか設定の無い中、いかにして英知を絞るか。そしていかにして写真に収めるか。当時中学生の私には今これしかできない。とにかく窓に向けシャッターを切る、切る、斬りまくる!

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ある程度は予測していたが、白糠に到着すると同業者がやたらと下車した。夏休みでもない平日によくこれだけの人が集まるなと中学生ながらに関心していたが、逆に長期休暇ではないのによくこんな所に中学生がやって来たなどと周りから関心を持たれていたかも知れない。

札幌より夜行急行列車「まりも」で白糠に到着。途中、新得、帯広などで入場券を購入するため改札を出た。特に帯広は深夜未明の時間帯で全く人気がなかった記憶だ。新得では上下の「まりも」の列車交換風景が見られた。
白糠では約一時間の待ち合わせがあった。
白糠のホームにやって来た白糠線下り始発列車は釧路発の2両編成で、当時は知らなかったが急行「ノサップ」の合間に使用されている車両であった。もちろん白糠始発ではないため既に乗客はいたが、意外に座席が空いていたので終点の北進まで座ることができたのは嬉しかった。

こちらは白糠線制覇後再び白糠に戻ってきた時の風景である。やはり同業者ギャラリーが多数。このあとギャラリー達は帯広方面と釧路方面に別れたが、私は釧路に行き、折り返し特急「おおぞら」で札幌目指した。
さて、2両編成のDCは白糠を出ると早速右に折れる。白糠線とはもともと根室本線のバイパス的な役割をする路線の一部で白糠より北に向かい終点の北進より更に北へ進み螺湾を経て池北線(当時)の足寄に繋がる路線の一部であった。更に足寄より新得を結んで根室本線のバイパス的な役割をさせる予定であったが、沿線の人口や産業などがかなり乏しく、というより石炭産業も傾きを見せ始めていたし、そして、なんといっても帯広を通らないしバイパスさせる意味も薄いなどの理由から完全に頓挫したのであろう。もちろん森林資源や石炭などが豊富で、一時期は石炭を白糠線で運んだ時期もあり盛栄を迎えた時もあったが、石炭産業が衰退していく中、将来的に未来が見えない部分も感じていたはずだ。それでも北進まで開通させたのは、ある意味快挙である。もちろん、その裏には政治的駆け引きが見え隠れするが、全線開通から10年くらいで廃止になってしまうのだから、やはり現実は厳しいのであろう。

急行用の車両とはいえ、かなりお疲れの様子が伺えた。多分、白糠線の運用を終えたあと、釧路まで回送されて再び「ノサップ」として根室を目指す事であろう。
そんな大人の事情など全くわからないまま、というか、それより私はこの白糠線を廃止前に制覇するのが最大のテーマであり、ある意味人生をかけていた。1日3往復しか設定の無い中、いかにして英知を絞るか。そしていかにして写真に収めるか。当時中学生の私には今これしかできない。とにかく窓に向けシャッターを切る、切る、斬りまくる!

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