いつか、その日が来る日まで・・・⑯ 静内
2020-05-10

日高本線で一番の要衝駅であり沿線最大の都市でもある静内。列車が来なくなって久しいが、それでも駅前は活気に満ちていた。ちょうど学生諸君の帰宅時間ということもあったが、駅前にはバスロータリーもあり大都市の風格を見せるも各駅停車しかやってこない駅では少々物足りない気もする。とはいえ、既に列車もやってこない状況ではあるが、切符売場を覗くと、なんとJRの職員がいるではないか❗て事はみどりの窓口も営業中?ということになる。
たた、札幌に出るのには意外に近そうであるがなかなか便利が良くないイメージである。しかし、近年には日高自動車道が開通し将来的にも静内にインターチェンジができる予定であるため、そんなイメージは払拭されよう。


静内の駅は街の中心機能を任されているイメージである。もちろん現在列車はやって来ないが、街の「顔」として今日も働いている。そして私の訪問時はみどりの窓口も営業していた事を考えると静内はまだ活きている!
さて、前回訪問の2009年では普通列車で苫小牧から様似までを往復したが、その時静内で16分の停車時間があった。その時、素敵な香りが駅舎の方から私を誘っていたが、なんと立ち食い蕎麦屋がある事を初めて知らされたのだ。16分で果たして完食することが出来るのだろうか…そんな不安から結局食べず終いであったが、今考えたら余裕で完食できた事だろうと思う。なので今回の訪問で「必ず❗」と思っていたが、いざ現地に着くと、その場所は固くカーテンで閉ざされていた。だが、恐らく廃業とかではなく単純に営業時間外か定休日的な趣であったので次回の訪問で「必ず❗」的な感情が湧いてきた。もちろん、JRの動向により駅自体がどう変化するかにも寄るが、基本的には暫く現状維持的なイメージであろう。





駅の構造は、イメージ的に相対式ホームであり1番線は駅舎に接している国鉄式である。様似からここまで訪問してきて一番構内が広く感じるのは当然であるが、列車がやって来ない今、街の雰囲気とは裏腹にこの駅の空間だけ静寂としていた。
さて、今回のシリーズはここ静内までと次回アップの鵡川で千秋楽となるが、日高本線の末端部訪問を振り返ってみると、やはり寂れ方がかなり大きく時代に取り残されたイメージであった。かつては日高支庁の中心であった浦河も、駅としては完全に役目を終えたイメージであったし、もし襟裳経由で広尾までレールが繋がっていたとしても、現在と同じ運命を辿っていた事であろう。
特急「えりも」がもし運転されていたら停車駅はどんな感じなのだろう。そんな事を中学生時代に考えた事もあった。
札幌、千歳空港(現.南千歳)、苫小牧、静内、浦河、様似、襟裳、広尾、大樹、帯広
こんな感じだろうか。週末は愛国と幸福に臨時停車的なイメージでもいい。


前回の訪問時から気になっていたご覧の屋根付きホーム。何となく昔見たプラレールの「ちかてつのえき」的な雰囲気を醸し出すのがとても魅力的!
そんな夢を見せてくれた日高本線は、いつしか支線を持たない本線となり、そして我々が見てきた赤字ローカル線の行く末を、日高本線も同じく辿ろうとしている。なぜ鉄道はいつも哀愁を感じなければいけないのであろう。そんな事を考えながら鵡川に向けアクセルを踏み込んだ。

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