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鉄道全線完全制覇の旅

昭和から平成へ・・・全線制覇の旅紀行!

広島。そこは素晴らしき鉄道ワンダーランドだった。⑨

倉敷といえば美景観地区として有名処である。そして観光だけでなく、コンビナートや自動車等の工業地帯としても名高い。その工業地帯に網の目を張っていた鉄道がある。ただ、モータリゼーションや経済の低迷など様々な要因の要因により全盛期よりも運転本数や路線の縮小があったが、それでも旅客列車に関しては昭和の時代より格段に増便され利用しやすくなった。

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倉敷市で私を待っていた車両は「MRT300形」と名乗り近年によく見掛かるタイプのDCであるが、水島仕様となっているらしい。かつてのキハ20的な車両をイメージしていたせいか少々戸惑ったが、今では当たり前の「ワンマン」が水島でも日常の風景になっていた。

今回「水島」の制覇をかなり楽しみにしていた私だが、イメージしていたキハ20のDCではなく、いわゆるレールバス的な「今風の」車両であった。
「ワンマン」の表示が当たり前になった地方における現在の鉄道シーンであるが、水島も例に漏れずワンマン運転であった。基本、水島は「臨海鉄道」であるから貨物が主体の鉄道路線であるのだが、倉敷市を出てみて旅客列車の運転本数が格段に増えた理由がわかった。確かに周辺では住宅など新しいものが多く、交通量も増えた事であろう。特に水島地区ではその対応で浦田から水島までは高架化された区間を走しる。私が想像していた以上に水島「らしくない」風景であったが、貨物列車との交換風景が加わると、いっそ「らしく」なる。水島では貨物線を分岐するが、それが「臨海鉄道」の醍醐味であり、旅客専門の時刻表には掲載されていない「隠れキャラ」の存在が水島をいっそ引き立てる。

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中心的存在の水島では列車交換のため少々停車時間があった。貨物主体の鉄道路線ではあるが、旅客も大切にしてくれる社風は車両や駅名標などにもちゃんと現れている

さて、列車は会社名にもなっている水島を過ぎ、終点の三菱自工前に着いた。子供の頃はこの駅名の意味が全くわからなかったが…、なるほど、三菱自動車への通勤に一役買っているわけであるが、辺りは確かに工業地帯である。しかし自動車工場的な派手な建築物は見当たらない。いや、目の前が自動車工場なのかも知れないが、断定できるわけでもない。ただひとつ言えるのは、三菱自工前イコール水島の制覇となることだ。ただ、旅客的には終点であるがレールがここで途切れてはいない。終点であるのだがやたらシンプルな駅であり1面1線であるがホームの無い側線もあるため、あたかも複線のような形状をしている。
そしてその先の途切れていないレールは「倉敷貨物ターミナル」という本当の終点までレールは繋がっていた。もちろん私はその終点までは関係者ではないので列車では到達できない。しかしながらやたらとポイントが数多く存在し大きな波を打っている。三菱自工前の先にあるレールがやたら気になって仕方がない。せっかく水島を制覇したのにそちらに集中できず、ただもや付いた気持ちだけが夏の湿った空気にさらされた思いであった。

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三菱自工前のホームは割に狭いイメージであった。失礼ながら、左側の道路には倉敷貨物ターミナルから徒歩でここまでこられたのであろう「同業者」の姿が。私も是非行ってみたかったが、何しろ残暑厳しい8月の終わりには厳しい選択肢であった。

私の乗ってきた車両は回送という形で倉敷貨物ターミナル方面へ去っていった。だが…三菱自工前のホームからさっきまで乗っていた車両君が倉敷貨物ターミナル駅構内の一部に溶け込んでいるのが見える。そうか「貨物ターミナル」といっても旅客車両の留置線も兼ねているのだなと、改めて倉敷貨物ターミナルの偉大さを思い知らされた。
後年に私はレンタカーで倉敷貨物ターミナルを訪問してるが、なにしろ旅客駅ではないためいる場所がない。増して鉄柵で囲まれているため何気に見学しにくい。ただ、三菱自工前の百万倍くらいの広大な構内を眺めているだけでもかなりの自己満足になるが、やはり許可を得てじっくり中でも観察したいものだ。

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旅客列車が一旦倉敷貨物ターミナルに向かったあと、三菱自工前には貨物列車がやって来た。連結している車両の荷物は少なかったものの、この時はある意味素敵なプレゼントとなった。

そうこうしているうちに間もなく倉敷に向かう列車がやって来る時間だ。三菱自工前のホームより先ほど乗ってきた列車がわずかに動き出した。どうやらその列車が倉敷市行きとなり我々を乗せてくれるようだ。
ホームで列車を待っていると「同業者」と思われる方が望遠レンズ付きのカメラを片手に倉敷貨物ターミナル方面からこちらにやって来た。どうやら徒歩であの広大な「ターミナル」まで訪問してきたらしい。よくぞ、この残暑厳しい水島界隈を徒歩で散策されてきたものだと尊敬の念を感じてしまう。素晴らしい。私も行きたかったのにとついつい羨んでしまう。

File1095.jpg
後年に訪問した倉敷貨物ターミナル。許可を取って中まで見学させてもらいたかったが、外から眺めているだけでも何となくのワクワク感。三菱自工前のホームからもこの倉敷貨物ターミナルのヤードをしっかりと眺めることができる。水島臨海鉄道は別枠で改めて記事にしてみよう。

やがて倉敷市行きの列車がやって来た。もちろん私がかつて鉄道誌でみた国鉄型の車両ではなかった。ただ、振り替えるとそこには枝分かれする路線やヤードいっぱいに広がる貨物列車達の群れが遠くでひしめいており、まさしくそこは「貨物列車のワンダーランド」であった。


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コメント

三菱自工前

こんばんは。三菱自工前駅、子供の頃にコロタン文庫か何かで見て以来、行ってみたくなり10数年に行って来ました。時期も同じように暑い時で、朝に来たはいいけれど、帰りの列車が無くて汗だくで水島駅まで歩きました。子供の頃に本で見た駅に来れたのでとても嬉しかった思い出が。

キハの旅人様

キハの旅人様、コメントありがとうございます。

私自身も小学生くらいにコロタン文庫で見たイメージがずっと強かったので今回紹介の旅で「初上陸」でした。
キハの旅人さんの「コロタン文庫」というのはもしかして「私鉄駅名全百科」ではないでしょうか?だとしたら私自身も同じそのコロタン文庫のキハ10的な車両(多分キハ20かも知れません)と一緒に水島臨海鉄道の職員ふたりが会話しているようなシーンの三菱自工前が紹介されているページがずっと印象に残っていて、先ほど現物で確認したら「あっ、やっぱりこれだ」と確信しました。

その当時に比べたら自工前発着の列車は格段に増えた印象ですが、それでも列車のタイミングが合わず隣の水島までの徒歩移動は、特に夏季の環境ではご苦労なされた事と思います。
私も今回の旅は8月後半でしたから、自工前は蒸し風呂サウナでしたね。

しかしながら、コロタン文庫の三菱自工前を見て胸をときめかせる子供とは・・・お互いに「個性的」だったのかも知れませんね!

やはり駅名大百科でしたか。ディーゼルカーが簡素な駅に停車しているのは、西寒川とも雰囲気が似ているのでは?なぜかそういう駅に子供の頃から惹かれていました

キハの旅人様

コメントありがとうございます。
ご意見いただいた通り、まさに西寒川的な何かを感じさせてくれる雰囲気を醸し出してるかも知れません。周囲が工場という事も加味され、ある意味私の「原点」がそこに見え隠れしている事もその要因でもあるのでしょう。

やはり子供の頃の記憶というのは懐かしいだけでなく、なぜか意外な細かい部分を覚えているもので、その部分が大人になってからでも現実に残っていたりすると非常に嬉しくなりますよね。お互いに「昭和」ですから…

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ダイヤモンド✡トナカイ

Author:ダイヤモンド✡トナカイ
✩2022年4月より毎週土曜日更新になります✩


昭和・国鉄の話題を中心に紹介しています。


2013年に長野新幹線の長野駅にて「いい旅チャレンジ20000km」よりスタートした国鉄時代の制覇を含めJR全線制覇を、そしてゆいレール以外の鉄道全線制覇を達成いたしました。


以降、北陸新幹線と北海道新幹線などの開業によりタイトルは返上しています。

JR以外の私鉄を含む鉄道未制覇路線は北陸新幹線(長野~金沢)・北海道新幹線・仙台地下鉄東西線・仙石東北ライン・富山地方鉄道延伸部分・ゆいレール・相鉄直通線(相鉄新横浜線)、そして新規開業の西九州新幹線や宇都宮に開業したライトレールも新たに加わりますます未制覇路線が増えてしまいました・・・

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