同和鉱業片上鉄道に接近してみた② 吉ケ原(後編)

前回は吉ケ原の駅を紹介したが、この章では保存車両を紹介してみよう。同和鉱業の歴史がひと目でわかると同時に懐かしさを感じる事が出来る。というより、こうした鉄道の歴史に触れるという事は「鉱山」「石炭」など、かつて日本を反映させた歴史にも触れることになろう。こうした歴史があって現在があるという事を思うと実に感慨深い気持ちである。かつて日本の経済を支えた勇者たちをとくとご覧いただきたい。

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吉ケ原付近から撮影。とても廃止された鉄道路線とは思えないほどの現役感!


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望遠を引き寄せてみると更にリアルに!マジで廃止されたんですか?と思わず言いたくなる。


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吉ケ原駅前。詳しいことは分からないが、恐らくかつては側線があったのであろう。私は1980年代は国鉄乗りつぶしやブルートレインなどに興味があったので私鉄はあまり目を向けなかった。今考えたらもったいない気持ちである風景。


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ホームに立つとこんな車両がいきなり目に飛び込んでくる。私が1983年に鹿児島交通制覇の際、枕崎駅で見かけたが車両に実によく似ている。実に懐かしい車両だ!!


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1983年3月31日、鹿児島交通枕崎駅にて。当時国鉄と共同使用であったが、現在JR枕崎駅は若干移転している。


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そしてこんな車両も。「鉱業」輸送を象徴する機関車であろう。


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そして・・・どこかで見たようなと思ったら、1983年に高砂線制覇時、野口駅で見かけた別府鉄道の車両?と思わせるような懐かしさ!


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1983年4月に訪問した高砂線・野口駅付近で見かけた別府鉄道車両。いや、乗ってみたかった!


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もし現在現役であるならば、既に乗車しにわざわざ出向いていたであろう。昭和の歴史を今に伝える・・・実に素敵であるが、その時代に生きていながら経験できなかった自分にかなりのジレンマを感じる。やはり経験出来る時に経験することが人生最大のテーマであろう。そんな事を確認させてくれた同和鉱業の面影であった。



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同和鉱業片上鉄道へ接近してみた① 吉ケ原(前編)

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同和鉱業と言えば、かつては秋田県にある小坂製錬がその名を名乗っていたのは周知の通りであるが、岡山県にも同じ同和鉱業を名乗る鉄道会社があった。それは片上鉄道である。もちろん周知の事実であるが、レールファンからすればかなり興味を引く車両などがひしめいていたので、私からすれば現役時代に訪問できた方が実に羨ましい限りである。そして今回私が訪問したのは事前調査により吉ケ原が一番保存状態が良いという事で早速調査を開始した。

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その前に、実は吉ケ原の訪問前に終点であった柵原にも訪問した。しかし、残念ながら某会社の駐車場になっており、かつてのホームは従業員のものであろう乗用車で埋め尽くされていた。だが、レールこそないもののその面影は充分に伝わってきたし、レールのあったと思われる場所もなんとなくわかる雰囲気であったのが実に興味深かった。そして吉ケ原から先の終点片上間はサイクリングロードとして現在も活躍しているのが実に良い。という事は、廃線跡が自然とわかりやすくなっているという事だ。
さて、今回は吉ケ原の駅部分の紹介となるが、ここは片上鉄道唯一の動態保存の地でもある事から保存状態が良い。それもそのはず、ここ吉ケ原は登録有形文化財として整備されており「柵原ふれあい鉱山公園」として、まさに現役時代そのものに近い状態で、片上鉄道保存会により車両も保存されている。その車両については次章にてお伝えするが、現役時代そのもののような体験が出来る貴重な「資料」として今後も末永く活躍していただきたい物件である。

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昭和の匂いを感じるご覧の駅舎。しかも木造!一見、現役と間違えてしまいそうな佇まいだ。事情を知らない人ならば、真面目にホームで列車を待ってしまう雰囲気である。

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どーですか、この昔ながら感。「携帯品一時預所」とは、現代シーンにおいて、特にヤングな世代には肌で感じた事が無いであろう。私は唯一1983年、夏の男鹿駅で経験した事がある。つまりわかりやすく言うとコインロッカーの有人版とでも言おうか。


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廃線跡とは思えない盛況ぶり!というか、今にも列車がやってきそう。そう、それもそのはず、車両が動態保存されている事もあり、実際に列車はやってくるのだから・・・

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なぜここまで保存状態がいいのかはこちらをご覧になれば一目瞭然。隣の柵原までは車で5分もかからないが、そちらではほぼ影も形も無い状態であった事を考えると、この吉ケ原の状態はほとんど奇跡に近いとしか言い様がない。


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せっかく津山まで来たのだから因美線の駅を訪問してみた③ 美作滝尾

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普通に考えたら地味な駅であろうが、我々レールファンにとっては、とても国鉄らしい駅舎が今でも健在であり嬉しい。そしてそのメンテナンス具合は実に素晴らしい。それもそのはず、この駅は有形文化財に登録されてしまった!そう、この駅のメンテナンスは税金で賄われているという事だ。というか、実は私がここに訪問した理由がもうひとつある。それは、映画「男はつらいよ」のロケ地となった場所でもあるからだ。事実上、本シリーズの最終作品となった第48作で登場するが、なんとマドンナは本作品で最多マドンナを演じた「リリー」こと浅丘ルリ子である。そんな作品のロケ地として活躍したのだから私も訪問しないわけにいかない。というより、実際に訪問して良かったと思える内容である事は、これから紹介する写真をご覧になればお分かりであろう。多分因美線の中ではイチ押しの駅かも知れない!

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「触ってごらん、ウールだよ」などと言ったらジェネレーションがバレてしまうが、思わずそう言ってしまいたくなるような駅舎の雰囲気。って、実際にはウールでは無く木造なのであるが・・・


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冒頭でも触れたが、やはりロケ地となった「象徴」が駅前でアピールされていた。事実上のシリーズ最終作品にこの地が選ばれた事が実に感慨深い。


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駅舎内もほぼ「男は~」で染められていた。というより、それを抜きにしても立派な佇まいであろう。


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ホーム風景。ご覧の通り、最初から棒線型でオープンしていたと思う佇まい。典型的と言えば典型的であるが、逆にこうした風景をもっともっと次世代に残したい気持ちは私だけであろうか。


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木造ラッチ、いいよね!こんな感じ、私の地元神奈川にも欲しい感じ。



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せっかく津山まできたのだから因美線の駅も訪問してみた② 美作河井

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美作河井と言えば・・・某全駅制覇のトラベルライターが全駅制覇最終章の駅(当時)として選択した駅として有名であろう。というか、それってレールファンOR横○ファンの間では周知の事実であろうが、そんな理屈は抜きにして、やっぱり素敵な駅舎があるという部分では一度は体験したい事象であろう事がレールファンとしての「性」かも知れない。というより、それ以前に「国鉄」を司る貴重な資料として今でもその姿をとどめている事が実に素敵で素晴らしい。かつては駅員が配置されていたが、今のご時世、こんな素敵な駅舎がある駅って逆に貴重な存在であり、それこそ「文化遺産」」的な存在であろう。
というより、今回紹介している旅の行程で私はこの駅に訪問予定はなかったが、出発の2~3日前で行く事を決定してしまったのだからいい経験ができるであろう期待を込めて細かい到達時間等の計画を立て直した。
さて、先に知和を紹介したが、今回紹介する美作河井も知和に引けも劣らないくらいに素敵にシンデレラコンプレックス的な駅であった!だが、周知の通り全盛期に比べ側線他設備などが減らされておりいささか寂しい。だが、今も現役である事の喜びは計り知れないものと思うので、今後も是非末永く活躍していただきたい思いである。

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早速ですが、美作河井。ご覧の通り、以前に比べてスッキリ感、大!CTC化によりポイント操作のための駅員が不要になり、写真に収めた当時、この空間にいた人物は私たちのみであった。


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そして駅舎外観。これぞ古式ゆかしい駅舎の基本ではないか!私がかつて「いい旅チャレンジ20000km」で全国を駆け巡っていた時にはこういった駅舎を持つ駅がゴマンとあった。


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なんだか「宿泊」できそうな雰囲気。いや、基本、宿泊施設ではないのでこういう考えはよろしくないが、こういう駅特有の「ロングシート」が非常に気になる。


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せっかくCTC化したのだから・・・と思ってしまう現在の風景。ご覧の通り、交換設備が外され棒線化されてしまった。


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一応路線バスが対応していると思われるが・・・まさか「あの」太○陽介が来てたりして・・・


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1984年訪問時の事はほとんど記憶にないが、2016年に再訪できてしっかり記憶ができた。ただ、智頭以北は特急列車がやってくるようになり劇的な変化を遂げたが、こちらの区間は時空が止まっているような印象でもあった。



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せっかく津山まできたのだから因美線の駅も訪問してみた① 知和

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前回芸備線の駅訪問を紹介したのだが、旅行程の都合上、津山で宿泊することにした。最初は津山駅前でビジネスホテル的なイメージをしていたが、ここは「国内旅行業務取扱管理者」のライセンスを所有している私の意地か、いっその事「温泉」を楽しむことにした。そこで津山から近い湯郷温泉に標的を定めた。ここなら因美線訪問にも便利だし津山からも近い。そして近年に高速道路も開通し、一気に便利になった。ただ、私のナビはデータ更新していないため、この高速を利用するのには少々手間取るが・・・
という事で、今回紹介の因美線駅訪問は智頭~東津山間の、言わば因美線内で最も「デッドセクション」的な区間であろう駅訪問をしてみた。とは言え実際に訪問してみると、意外にも民家が多く、とても秘境的な何かを感じることが無かった。
そんな事で今回紹介する知和も、公の何かでは一応「秘境」となっているが、私の感覚ではまだまだそのようなモードには程遠かった印象だ。ただ、駅の雰囲気とかは全然良いし、むしろ世界遺産にでも認定していただいた方が何かと今後についても都合よかろうが、なかなかそうは問屋が卸さないであろう事情・・・
とは言え、写真をご覧になって雰囲気だけでも感じてくれれば幸いである。が、そういった意味ではかなり有名な駅であろうから、私なりの見解で紹介して、ご覧の皆様に何かを感じていただければ幸いであると思う。

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「どーですか!お客さん」と思わず言ってしまいそうな建家が飛び込んでくる。こんな素敵な空間より勤務先、通学先に向かえるなんて、なんて贅沢な幸せでしょうか。固定の利用者様が羨ましい!


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駅舎内は・・・もうなんの説明もいらないであろう。もちろん、他のブログやメディアでも散々紹介されているので皆様の方がこの駅の事情には詳しいと思われるが・・・


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そしてホームへ。私が因美線を初めて訪れたのが1984年の8月であった。この時は青春18で四国の国鉄線全線制覇した時で、その帰りの行程で津山線、因美線を使い鳥取に出て、倉吉から倉吉線を制覇して夜行普通列車「山陰」で京都に向かう行程であった。そんな中での知和の存在は、私にとって全くのノーマークであったため、全くと言っていいほど当時の記憶が無い・・・

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だが、そんな私の記憶に無い駅もこうしてしっかりと私の知らないところで歴史を刻み込んでいた。そしてこうして再会した時、当時とは全く違う思い入れがあるのが、実に私自身の歴史を感じてしまう。


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プロフィール

ダイヤモンド☆トナカイ

Author:ダイヤモンド☆トナカイ
所在地:神奈川県湘南地区

〇2013年6月11日、北陸新幹線長野駅にてJR全線制覇いたしました(当時)。
国内の鉄道は、沖縄の「ゆいレール」を残し全線制覇しました。(とは言うものの、2015年3月の北陸新幹線延伸によりJR全線制覇は「ベルト返上」しました)

★ ブログ記事の「リメイク版」は、以前にホームページで紹介した旅日記をブログでリメイクしたものです。


◎ブログの登場人物

★ ダイナミック☆トナカイ
・・・中学時代の後輩で、2013年に約30年振りに再会を果たした。数多くの写真を提供していただいた「盟友」でもある。

★ おさる・・・かつて私がバンド活動をしていた時のメンバーで、鉄道復活のきっかけを作ってくれた人物。彼とは「秘境駅」を数回訪問した「親友」でもある。

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